5日の香港市場でハンセン指数は続落スタート。週内に米国の雇用統計や、中国の貿易統計や物価統計が発表されるほか、中国で来年の経済運営の基本方針を決める中央経済工作会議の開催が近づいているとされている。国内外のイベントを前に、持ち高を整理する売りが続いているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比1.087％安の16466.01ポイントで推移。個別では、きょう寄り付きから取引を再開したバイオ医薬品の開発受託会社、薬明生物技術（02269）が大幅に続落。PC世界大手のレノボグループ（00992）、取引所運営の香港証券取引所（00388）、スマホ部品大手の舜宇光学科技（02382）、アジア生保のAIAグループ（01299）も下げが目立つ。半面、医薬品流通大手の国薬控股（01099）、製薬会社の石薬集団（01093）、自動車・電池メーカーのBYD（01211）などが買われている。

　5日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。中国景気の先行き不安が根強いなか、経済指標の結果を見極めたい投資家が積極的な買いを手控えているもよう。きょう午前に11月の財新中国サービス業購買担当者景気指数（PMI）、あすは同月の中国貿易統計が発表される予定。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.67％安の3002.70ポイントで推移。セクター別では、貴金属と保険、軍需関連が全面安の半面、自動車サービス、教育、食品・飲料が買われている。

　NYMEX原油 中心限月
　　終値：73.04
　　前日比：-1.03
　　騰落率：-1.39％

　COMEX金 中心限月
　　終値：2042.20
　　前日比：-47.50
　　騰落率：-2.27％

　LME銅 3カ月物
　　終値：8442.85
　　前日比：-167.50
　　騰落率：-1.95％

　LMEアルミ 3カ月物
　　終値：2184.23
　　前日比：-17.42
　　騰落率：-0.79％