1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.69％安の16925.85ポイントだった。中国企業指数は1.01％安の5798.50ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で460億2000万HKドル。

　ハンセン指数はマイナス圏の狭いレンジでもみ合い。米長期金利の上昇が嫌気され、寄り付き後に心理的節目の17000ポイントを割り込んだ。もっとも、前日に付けた年初来安値（16863.05ポイント）が意識され、下値を売り込む動きは限定的。中国メディアの財新が午前に発表した11月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が50.7と景況感の分け目である50を超え、市場予想の49.8を上回ったことも投資家心理を支えた。

　個別では、時価総額が大きい美団（03690）が反落して相場の重荷となった。前日買われた中升集団（00881）、海底撈国際（06862）、中国蒙牛乳業（02319）はそろって下落。香港コングロマリットの新世界発展（00017）、半導体ファウンドリーのSMIC（00981）も安い。半面、香港不動産株の長江実業集団（01113）と九龍倉置業地産（01997）が買われた。医薬品株の石薬集団（01093）は大幅に続伸した。

ハンセン指数
　引値：16925.85ポイント
　前日比：-117.03ポイント
　騰落率：-0.69％

中国企業指数
　引値：5798.50ポイント
　前日比：-59.04ポイント
　騰落率：-1.01％

レッドチップ指数
　引値：3342.43ポイント
　前日比：-20.84ポイント
　騰落率：-0.62％

　1日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.32％安の3019.84ポイントだった。深セン成分指数は0.81％安の9647.95ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4660億600万元だった。

　上海総合指数はマイナス圏で軟調に推移した。中国メディアの財新が午前に発表した2023年11月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は50.7と、市場予想の49.8を上回ったが、不動産企業の債務問題や中国の景気減速などへの警戒感は強く、売りが広がった。セクター別では、バッテリー素材と造船がほぼ全面安。電機や汎用設備なども売られた。半面、教育とゲームが全面高。文化・メディアや不動産サービスも買われた。

　上海B株指数は0.13％安の225.96ポイント、深センB株指数は0.46％安の1071.53ポイントだった。