30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.18％高の17024.43ポイントだった。中国企業指数は0.41％高の5842.55ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で519億2000万HKドルだった。

　ハンセン指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開。序盤は下げ幅を拡大する場面もあったが、売り一巡後はプラス圏に浮上し、心理的節目の17000ポイントに乗せて前場の取引を終えた。午前中に発表された11月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が49.4と市場予想の49.7を下回ったことを受け、中国の景気悪化への懸念が重荷となった。一方、前日まで4営業日続落し、およそ1カ月ぶりの安値を付けた後とあって、割安感の強まった銘柄を買い戻す動きが相場を支えた。

　個別では、製薬会社の翰森製薬（03692）、自動車ディーラーの中升集団（00881）が大幅高。消費関連の康師傅控股（00322）、農夫山泉（09633）、恒安国際集団（01044）、中国蒙牛乳業（02319）が買われたほか、不動産関連の華潤万象生活（01209）と龍湖集団（00960）が反発。IT大手のテンセント（00700）も反発し、指数を押し上げた。半面、医薬品ネット通販の阿里健康（00241）、アジア生保のAIAグループ（01299）、自動車メーカーのBYD（01211）、吉利汽車（00175）が大きく売られた。

ハンセン指数
　引値：17024.43ポイント
　前日比：30.99ポイント
　騰落率：0.18％

中国企業指数
　引値：5842.55ポイント
　前日比：23.68ポイント
　騰落率：0.41％

レッドチップ指数
　引値：3368.04ポイント
　前日比：41.41ポイント
　騰落率：1.24％

■午後0時までの記事一覧：

【香港】ビリビリ、23年7−9月期決算は赤字縮小（速報）
【香港】テキスウインカ、23年9月中間決算は61％減益（速報）
【香港】六福集団、23年9月中間決算は43％増益（速報）
【香港】華住集団　配当を決議　1株当たり0.093米ドル
【香港】エン鉱能源、支配株主がA株・H株買い増しを計画　最大6億元
【香港】新華人寿保険、中国人寿保険とPEファンドを立ち上げ
【香港】ウェイボー、転換社債を発行へ　元金総額3億米ドル
【香港】ナスパーズ、テンセント株を半年間で1％売却
【香港】BYD、大容量リチウムイオンバッテリーを初輸出
【香港】厦門燕之屋燕窩産業、香港メインボードに12月12日上場へ
【香港】富景中国、香港メインボードに12月8日上場へ
【香港】広州汽車集団、NEV子会社傘下のバッテリー工場を12月稼働

【中国】中国の習近平国家主席、28−29日に上海市を訪問
【中国】万華化学集団、12月のMDI販売価格を据え置き
【中国】人民元の30日の基準値は1米ドル＝7.1018元、3日続伸
【中国】上海錦江国際酒店、ホテル管理会社を4.6億元で買収
【中国】上海振華重工、株主総会で半潜水艇売却計画を承認
【中国】11月の中国製造業PMIは49.4、市場予想を下回る
【中国】11月の中国非製造業PMIは50.2、前月比0.4ポイント低下
【中国】永輝超市、張会長の一部保有株が売却
【中国】国家発展改革委員会、民営経済の専門家と座談会