23日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国経済の先行き不安が重荷となる半面、当局による景気テコ入れ策の強化への期待が相場を支えている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.11％安の3040.18ポイントで推移。セクター別では、教育が全面安で推移しているほか、文化・メディア、ゲーム、不動産サービスなどが安い。半面、自動車が全面高。自動車部品、製薬、ゴム製品なども買われている。

　23日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日のNY債券市場で米長期金利が小幅ながら反発し、投資家が運用リスクをとりにくくなった。ミシガン大学が22日に発表した11月の米消費者態度指数（確報値）が市場予想を上回ったことで、米連邦準備理事会（FRB）が高い政策金利を長く維持するとの観測が浮上したもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.66％安の17616.99ポイントで推移。個別では、国際金融銘柄のHSBC（00005）とAIAグループ（01299）が下落し、相場の重荷となっている。香港コングロマリットの新世界発展（00017）は急落。電動工具大手の創科実業（00669）、金鉱株の紫金鉱業集団（02899）も安い。半面、21日に2023年7−9月期決算を発表した百度（09888）とトリップ・ドットコム（09961）が大幅高。自動車株のBYD（01211）、吉利汽車（00175）も買われている。

上海総合指数
　始値：3041.68ポイント
　前日比：-1.93ポイント
　騰落率：-0.06％

上海B株指数
　始値：231.17ポイント
　前日比：-0.22ポイント
　騰落率：-0.1％

深セン成分指数
　始値：9846.68ポイント
　前日比：-8.98ポイント
　騰落率：-0.09％

深センB株指数
　始値：1076.51ポイント
　前日比：-1.05ポイント
　騰落率：-0.1％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3541.44ポイント
　前日比：-2.98ポイント
　騰落率：-0.08％