香港証券取引所が17日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで28億5800万元の売り越しだった。うち上海市場の売越額は20億4800万元、深セン市場は8億1000万元だった。

　ハンセン総合指数のサブインデックスである12の業種別指数のうち、17日は上昇が1業種、下落が11業種、変わらずがゼロ業種だった。（　）内は前日比騰落率。

　1　医療・ヘルスケア：10,371.22（+0.19％)
　2　不動産・建設：1,627.29（-1.71％)
　3　素材：5,563.21（-1.69％)
　4　情報技術：9,346.47（-3.92％)
　5　一般消費財：2,479.17（-0.8％)
　6　金融：2,985.93（-1.03％)
　7　必需消費財：15,812.28（-1.75％)
　8　通信：1,250.03（-1.38％)
　9　コングロマリット：1,277.98（-0.94％)
　10　工業：923.46（-0.91％)
　11　エネルギー：8,743.26（-1.85％)
　12　公共事業：4,639.72（-1.26％)

　17日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比2.12％安の17454.19ポイントだった。中国企業指数は2.33％安の5974.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で979億8000万HKドル。

　ハンセン指数はほぼ全面安で寄り付き、前場にじりじりと下げ幅を拡大。中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）が10％近く下げ、インターネット大手が連れ安して相場の重荷となった。ただ、20日移動平均線（大引け時点で17415.82ポイント）付近では下げ渋った。アリババ集団は前日公表した四半期決算のなかで、米国による半導体輸出規制の強化を理由に、クラウドインテリジェンス事業部門のスピンオフ計画の棚上げを発表。同社創業者の馬雲（ジャック・マー）氏の家族信託が同社の米預託株式（ADS）1000万株を売却すると伝わったことも、売りを誘った。

　ハンセン指数構成銘柄ではネット株の下落が目立ち、アリババ集団と同社子会社の阿里健康（00241）のほか、百度（09888）、JDドットコム（09618）、美団（03690）、テンセント（00700）がそろって売られた。不動産株の碧桂園服務（06098）と華潤置地（01109）、スポーツ用品の安踏体育用品（02020）も安い。半面、前日大引け後に2023年7−9月期決算を発表したネットイース（09999）が大幅高。製薬の翰森製薬（03692）、中国生物製薬（01177）も買われた。

　このほか、経営難に陥っていた家電量販チェーンの国美零售（00493）が80.65％高と急騰した。3年以内に1万店の「国美超市」ブランドのスーパーマーケットを開店すると中国本土メディアが報じ、買いが膨らんだ。また、この日発表されるハンセン指数の見直しで採用銘柄の有力候補との観測が浮上した理想汽車（02015）、BYDエレクトロニック（00285）が買われた。