11日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。米金融政策を探る上で重要な指標となる3月の米消費者物価指数（CPI）の発表を12日に控え、様子見ムードが漂う。寄り付きとほぼ同時に発表された3月の中国の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.7％上昇、生産者物価指数（PPI）は2.5％下落となり、市場予想はそれぞれ1.0％上昇、2.5％下落だった。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.01％高の3315.65ポイントで推移している。セクター別では、証券が全面高。観光・ホテル、半導体も高い。半面、造船、化学肥料、貴金属、通信サービスなどが売られている。

　休場明け11日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。中国政府が景気下支え策を打ち出すとの期待から、恩恵を受けそうなセクターが買われて相場を押し上げている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前営業日比1.29％高の20592.75ポイントで推移している。不動産株の上昇が目立ち、龍湖集団（00960）、碧桂園（02007）、華潤置地（01109）、碧桂園服務（06098）がそろって買われた。医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）が大幅に続伸。中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）も高い。一方、対話型人工知能（AI）関連株の百度（09888）が大幅安。パソコン大手のレノボグループ（00992）も売られている。

上海総合指数
　始値：3317.08ポイント
　前日比：1.72ポイント
　騰落率：0.05％

上海B株指数
　始値：293.31ポイント
　前日比：-0.08ポイント
　騰落率：-0.03％

深セン成分指数
　始値：11866.35ポイント
　前日比：-5.58ポイント
　騰落率：-0.05％

深センB株指数
　始値：1195.92ポイント
　前日比：1.56ポイント
　騰落率：0.13％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4108.51ポイント
　前日比：3.70ポイント
　騰落率：0.09％