休場明け6日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅続落。前場終値は前営業日比0.05％安の20264.62ポイントだった。中国企業指数は0.26％安の6857.80ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で572億2000万HKドル。

　ハンセン指数は安く寄り付いた。市場予想を下回る米経済指標の発表が相次いだことを受け、景気悪化への懸念からリスクオフの動きが先行。ただ、日本時間の午前10時45分に発表された2023年3月の財新中国サービス業購買担当者景気指数（PMI）が57.8％と2年4カ月ぶりの高水準を更新したことを好感し、指数は上向きに転じた。もっとも、7日から始まるキリスト受難節・イースターの4連休を前に買いの勢いは限られ、おおむね前営業日終値を挟んでもみ合った。

　個別では、JDドットコム（09618）、百度（09888）など大型ネット株の一角が売られたほか、碧桂園（02007）、碧桂園服務（06098）など本土不動産株や、ガラスメーカーの信義ガラス（00868）と傘下の信義光能（00968）が安い。休場前に高かったマカオカジノの銀河娯楽（00027）とサンズ・チャイナ（01928）に利益確定売りが出た。半面、中国半導体ファウンドリーのSMIC（00981）が大幅に6営業日続伸。医薬株の薬明生物技術（02269）、翰森製薬（03692）、取引所運営の香港証券取引所（00388）なども買いを集めた。

ハンセン指数
　引値：20264.62ポイント
　前日比：-9.97ポイント
　騰落率：-0.05％

中国企業指数
　引値：6857.80ポイント
　前日比：-17.67ポイント
　騰落率：-0.26％

レッドチップ指数
　引値：3985.08ポイント
　前日比：-11.58ポイント
　騰落率：-0.29％

　休場明け6日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比0.04％安の3311.08ポイントだった。深セン成分指数は0.14％安の11842.41ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7257億8500万元だった。

　上海総合指数はマイナス圏での推移が目立った。中国メディアの財新と英IHSマークイットが発表した3月の財新中国サービス業購買担当者景気指数（PMI）が57.8と、市場予想から上振れたことなどが好感され、前日終値付近まで戻す場面もみられたものの、勢いは続かなかった。指数は4日まで4営業日続伸し、3月6日以来、約1カ月ぶりの高値をつけた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったほか、米雇用統計の発表を前に様子見ムードも広がった。セクター別では、自動車と不動産サービスがほぼ全面安となったほか、文化・メディア、ゲーム、教育なども売られた。半面、半導体、貴金属、電子化学品などが買われた。

　上海B株指数は0.14％安の295.78ポイント、深センB株指数は0.19％安の1196.12ポイントだった。