31日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続伸。終値は前日比0.45%高の20400.11ポイントだった。中国企業指数は0.67%高の6968.86ポイント。メインボードの売買代金は概算で1405億7000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に高く推移。前日のNY市場で金融システム不安が和らぎ、主要3株価指数がそろって上昇したことで運用リスクを取りやすくなった。寄り付き後に発表された中国の3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことも支援材料。中盤以降は利益確定売りが出て上げ幅を縮めたものの、終値ベースで7日以来の高値を連日で更新した。セクター別では通信と情報技術が上げ、医療・ヘルスケアと不動産・建設が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、生保大手の中国人寿保険(
02628)とニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が急反発した。前日大引け後に子会社2社の分離上場計画を明らかにした中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)は5%超上昇。同業のアリババ集団(
09988)、自動車販売の中升集団(
00881)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も続伸した。一方、不動産株の碧桂園服務(
06098)と碧桂園(
02007)が安い。家電株の海爾智家(
06690)と銀行株の中銀香港(
02388)は大幅に反落した。
業績を手掛かりとする個別物色が目立った。前日大引け後に2022年12月本決算を発表した中国中車(
01766)、新華人寿保険(
01336)、新疆新キン鉱業(
03833)、中聯重科(
01157)が買われた半面、康龍化成(
03759)、中遠海運控股(
01919)、中国郵政儲蓄銀行(
01658)が売られた。