29日の中国本土株式市場で上海総合指数は高く寄り付いた後、前日終値付近でもみ合う展開。前日まで3営業日続落し、終値ベースで20日以来約1週間ぶり安値を付けただけに、買い戻しが入りやすい半面、3月の中国購買担当者景気指数（PMI）が今週末に発表されるとあって、様子見気分が漂う。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.05％安の3243.83ポイントで推移。セクター別では、石油、採掘、通信サービス、工事コンサルティングが安い。半面、航空・空港運営、環境・ホテル、貴金属が買われている。

　29日の香港市場でハンセン指数は大幅に続伸して始まり、始値で心理的節目の20000ポイントを回復した。前日大引け後に事業体制の再編を発表した中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）が大きく買われ、相場全体の上昇を主導。金融システムを巡る過度な不安が和らぎ、幅広いセクターで買いが先行している。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比2.89％高の20356.48ポイントで推移している。個別では、アリババ集団と同社子会社の阿里健康（00241）が急反発したほか、ネット株のJDドットコム（09618）、テンセント（00700）、美団（03690）、ネットイース（09999）がそろって大幅高。取引所運営の香港証券取引所（00388）は続伸している。一方、医薬品株の翰森製薬（03692）が逆行安。

上海総合指数
　始値：3253.62ポイント
　前日比：8.24ポイント
　騰落率：0.25％

上海B株指数
　始値：292.00ポイント
　前日比：0.10ポイント
　騰落率：0.03％

深セン成分指数
　始値：11584.91ポイント
　前日比：20.46ポイント
　騰落率：0.18％

深センB株指数
　始値：1186.73ポイント
　前日比：1.18ポイント
　騰落率：0.1％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4013.59ポイント
　前日比：14.08ポイント
　騰落率：0.35％