週明け27日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。欧米金融システムの不安や世界的な景気悪化への懸念が引き続き重荷となっている。一方、中国人民銀行（中央銀行）が17日に発表した預金準備率0.25％の引き下げはきょうから適用されている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前営業日比0.48％安の3250.01ポイントで推移。セクター別では、貴金属、保険、採掘が全面安。医薬品販売、不動産開発も売られている。半面、電子化学品、電機、ソフトウエア開発などが上昇している。

　週明け27日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。欧米の金融システム不安に対する懸念がくすぶるなか、世界景気の減速リスクが意識されているもよう。決算発表を受けた売買も目立つ。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前営業日比1.36％安の19644.55ポイントで推移している。個別では、エネルギー株のシノペック（00386）とペトロチャイナ（00857）、中国神華能源（01088）が安い。前週末に2022年12月本決算を発表した小米集団（01810）と美団（03690）、中国宏橋（01378）も下落。半面、ネット株の百度（09888）、カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）が買われている。

上海総合指数
　始値：3261.82ポイント
　前日比：-3.83ポイント
　騰落率：-0.12％

上海B株指数
　始値：291.15ポイント
　前日比：-0.19ポイント
　騰落率：-0.07％

深セン成分指数
　始値：11621.92ポイント
　前日比：-12.30ポイント
　騰落率：-0.11％

深センB株指数
　始値：1186.53ポイント
　前日比：-0.78ポイント
　騰落率：-0.07％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4023.30ポイント
　前日比：-3.75ポイント
　騰落率：-0.09％