21日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.36％高の19258.76ポイントだった。中国企業指数は1.24％高の6549.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1024億3000万HKドル。

　ハンセン指数は終日プラス圏で推移した。世界的な金融システム不安への警戒感が後退し、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。また、指数は前日に2％超下落し、昨年12月7日以来およそ3カ月半ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、21−22日に米連邦公開市場委員会（FOMC）が開かれるとあって様子見姿勢も強まり、上値が重くなる場面もあった。

　ハンセン指数構成銘柄では、前引け後に2022年12月本決算を発表した安踏体育用品（02020）が9％超上昇したほか、同業の李寧（02331）も5％超上昇した。薬明生物技術（02269）や周大福珠宝（01929）の上昇も目立った。半面、電能実業（00006）やホンコン・チャイナガス（00003）、康師傅控股（00322）などが売られた。

　この他では、中国政府が軍需を手掛ける国有企業を強化する方針を打ち出したことを受け、アビチャイナ（02357）が買われた。蔚来集団（09866）や小鵬汽車（09868）など自動車株も高かった。半面、中国交通建設（01800）や中国鉄建（01186）が安かった。

　香港証券取引所が21日に発表した統計によると、中国本土から香港株に投資する「港股通」（サウスバウンド・トレーディング）は、成約ベースで10億1300万HKドルの買い越しだった。うち上海経由の買越額は7億5800万HKドル、深セン経由は2億5500万HKドルだった。

　香港証券取引所が21日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで42億9500万元の買い越しだった。うち上海市場の買越額は24億8000万元、深セン市場は18億1500万元だった。