週明け20日の香港市場でハンセン指数は前週末の米株安の流れを引き継ぎ、反落して始まった。世界的な金融システム不安への懸念が残るなか、米連邦準備理事会（FRB）による利上げの先行きは不透明になっている。21−22日に米連邦公開市場委員会（FOMC）を控え、様子見ムードが強い。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前営業日比1.11％安の19301.29ポイントで推移している。個別では、国際金融銘柄のHSBC（00005）が売られている。スポーツ用品の李寧（02331）、医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）は大幅に続落。半面、中国検索エンジン大手の百度（09888）、半導体ファウンドリーのSMIC（00981）が続伸している。

　週明け20日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。中国当局の金融緩和を好感する買いが先行。中国人民銀行（中央銀行）は17日、金融機関の預金準備率を0.25％引き下げると発表した。3月27日付で実施する。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前営業日比0.13％高の3254.86ポイントで推移。セクター別では、貴金属、保険が全面高。ゲーム、文化・メディア、不動産サービスも買われている。半面、漢方薬、化学製薬、太陽光発電設備が安い。

上海総合指数
　始値：3253.93ポイント
　前日比：3.38ポイント
　騰落率：0.10％

上海B株指数
　始値：291.27ポイント
　前日比：0.51ポイント
　騰落率：0.18％

深セン成分指数
　始値：11289.96ポイント
　前日比：11.91ポイント
　騰落率：0.11％

深センB株指数
　始値：1174.49ポイント
　前日比：2.19ポイント
　騰落率：0.19％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3962.66ポイント
　前日比：3.84ポイント
　騰落率：0.1％