17日の香港市場でハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、反発して始まった。米銀の相次ぐ破綻によって広がっていた金融システムへの不安が後退した。ただ、前日に割り込んだ100日移動平均（16日大引け時点で19364.57ポイント）付近では上値が重い。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.57％高の19313.58HKドルで推移している。個別では、中国検索エンジン大手の百度（09888）、医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）、電動工具の創科実業（00669）が急反発。医薬品ネット通販の阿里健康（00241）は大幅に続伸している。一方、前日大引け後から朝方にかけて2022年12月本決算を発表した李寧（02331）と長江実業集団（01113）が売られている。

　17日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。米銀の相次ぐ破綻によって広がっていた金融システムへの不安が後退し、16日の米株式相場が上昇した流れを引き継いだ。また、指数は前日に約1カ月ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.57％高の3245.44ポイントで推移している。セクター別では、ゲームや教育、インターネットサービスなどが買われる半面、太陽光発電設備や電子化学品、宝飾などが売られている。

上海総合指数
　始値：3245.26ポイント
　前日比：18.37ポイント
　騰落率：0.57％

上海B株指数
　始値：290.25ポイント
　前日比：0.48ポイント
　騰落率：0.17％

深セン成分指数
　始値：11328.37ポイント
　前日比：90.67ポイント
　騰落率：0.81％

深センB株指数
　始値：1167.92ポイント
　前日比：-0.30ポイント
　騰落率：-0.03％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3971.16ポイント
　前日比：32.01ポイント
　騰落率：0.81％