香港証券取引所は15日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　　当日の売買代金：438億330万元
　　買い代金：227億9268万元
　　売り代金：210億1062万元

■当日の売買代金上位10銘柄

1 貴州茅台酒（600519）
　　売買代金：1,164百万元
　　買い代金：445百万元
　　売り代金：719百万元

2 招商銀行（600036）
　　売買代金：991百万元
　　買い代金：371百万元
　　売り代金：621百万元

3 隆基緑能科技（601012）
　　売買代金：932百万元
　　買い代金：513百万元
　　売り代金：419百万元

4 中国聯合網絡通信（600050）
　　売買代金：830百万元
　　買い代金：301百万元
　　売り代金：529百万元

5 中国旅遊集団中免（601888）
　　売買代金：729百万元
　　買い代金：149百万元
　　売り代金：580百万元

6 北京金山弁公軟件（688111）
　　売買代金：565百万元
　　買い代金：399百万元
　　売り代金：166百万元

7 中国平安保険（601318）
　　売買代金：543百万元
　　買い代金：357百万元
　　売り代金：186百万元

8 中国建築（601668）
　　売買代金：458百万元
　　買い代金：239百万元
　　売り代金：219百万元

9 中遠海運控股（601919）
　　売買代金：449百万元
　　買い代金：365百万元
　　売り代金：84百万元

10 中国中鉄（601390）
　　売買代金：442百万元
　　買い代金：189百万元
　　売り代金：253百万元

　16日の香港市場は金融不安への懸念から売りが先行するか。米シリコンバレーバンク（SVB）など米銀の破綻をきっかけに広がった金融システム不安がいったん後退したものの、スイス金融大手のクレディ・スイス・グループの経営不安から懸念が再燃し、15日欧米株式市場が大幅に下落した。香港市場でもリスクを回避する動きが強まるだろう。もっとも、米取引時間の終了間際にスイス国立銀行（中央銀行）がクレディ・スイス・グループに流動性を供給すると表明したことから、アジア取引時間の市場の反応が注目される。

　前日のNY市場でダウ平均は280米ドル安と反落。金融不安で世界需要の減少への懸念から米原油先物が急落した。一方、安全資産とされる米国債が買われ、米長期金利は低下した。これを受けて高PERのハイテク株に押し目買いが入り、ダウ平均の下げ幅は一時720米ドルに達したものの、その後は下げ幅を縮小した。

　香港市場では決算発表シーズンに入り、業績を手掛かりとする個別物色が活発になりそうだ。16日は香港を代表するコングロマリットの長江和記実業（00001）、スポーツ用品大手の李寧（02331）などが決算を発表する予定。

■ 3月16日（木）
【統計】全国70都市不動産価格　2月
【期末決算】中航直昇機（600038）
【期末決算】江西洪都航空工業（600316）
【期末決算】中航航空電子系統（600372）
【期末決算】中航航空高科技（600862）
【期末決算】中国平安保険（601318）
【期末決算】浙江芯能光伏科技（603105）
【期末決算】中信泰富特鋼集団（000708）
【期末決算】中航光電科技（002179）
【期末決算】四川久遠銀海軟件（002777）
【期末決算】長纜電工科技（002879）
【期末決算】蘇州恒銘達電子科技（002947）
【期末決算】中国広核電力（003816）