15日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.52%高の19539.87ポイントだった。中国企業指数は1.88%高の6559.86ポイント。メインボードの売買代金は概算で1080億5000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面高で始まった。14日のNY株式相場が金融株を中心に上昇したことで、相次ぐ米銀行破綻によって悪化していた投資家心理が持ち直したもよう。前日のハンセン指数は終値ベースで2022年12月21日以来およそ3カ月ぶりの安値を付けただけに、買い戻しが入りやすかった。買い一巡後は指数がいったん下向きに転じたものの、後場に再びじりじりと上げ幅を広げて終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、海運株の東方海外(
00316)が急反発。不動産株の龍湖集団(
00960)と碧桂園服務(
06098)、ネット株の百度(
09888)と阿里健康(
00241)、ネットイース(
09999)も高い。中国生保大手の中国人寿保険(
02628)や、同業できょう2022年12月本決算を発表する中国平安保険(
02318)も買われた。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が続落した。前日高かった香港不動産大手の新鴻基地産(
00016)も売られた。
そのほか、インフラ建設株の中国交通建設(
01800)、中国鉄建(
01186)、中国中鉄(
00390)の上昇が目立った。中国の国家統計局が午前に発表した2023年1−2月の固定資産投資が前年同期比5.5%増と市場予想から上振れし、買いを誘ったもよう。また、ヘルステック大手の平安健康医療科技(
01833)が10%を超える大幅続伸だった。