10日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。前日のNY市場が下落した流れを引き継いだ。米雇用統計の発表をきょう夜に控えて様子見ムードが広がり、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.55％安の3258.04ポイントで推移している。セクター別では、エンジニアリングサービスや自動車、バッテリー素材などが売られる半面、自動車サービス、貴金属、環境保護などが買われている。

　10日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。前日の米株式相場が利上げの再加速懸念で大幅下落した流れを引き継ぎ、ほぼ全面安の展開。日本時間きょう夜に公表される2月の米雇用統計が市場予想から上振れすれば、米連邦準備理事会（FRB）がインフレ抑制の姿勢を強めるとの見方から売りが先行している。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比1.84％安の19559.50ポイントで推移している。個別では、ネット株のJDドットコム（09618）、百度（09888）、アリババ集団（09988）の下げがきつい。電動工具メーカーの創科実業（00669）は大幅反落。一方、家電の海爾智家（06690）が反発している。

上海総合指数
　始値：3255.51ポイント
　前日比：-20.58ポイント
　騰落率：-0.63％

上海B株指数
　始値：296.97ポイント
　前日比：-0.19ポイント
　騰落率：-0.06％

深セン成分指数
　始値：11513.66ポイント
　前日比：-66.33ポイント
　騰落率：-0.57％

深センB株指数
　始値：1210.98ポイント
　前日比：-3.44ポイント
　騰落率：-0.28％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3991.80ポイント
　前日比：-28.05ポイント
　騰落率：-0.7％