7日の中国本土株式市場で上海総合指数は小安く寄り付いたものの上げに転じた。全国人民代表大会（全人代、国会に相当）が開催中とあって、中国政府が打ち出す経済政策が景気の底上げにつながるとの期待が強い。もっとも、具体的な措置を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えているもようで、上値の重さが目立つ。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前日比0.11％高の3325.79ポイントで推移している。セクター別では、貴金属や医療サービス、自動車、石油が買われる半面、軍需関連や観光、通信が売られている。

　7日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が7−8日に米上院・下院で議会証言を行うほか、10日には米雇用統計が発表される予定で、内容を見極めようと様子見ムードが広がり、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.10％高の20623.88ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）やシノペック（00386）、ペトロチャイナ（00857）が買われる半面、龍湖集団（00960）や碧桂園（02007）、中国海外発展（00688）など本土不動産株が売られている。周大福珠宝（01929）やバドワイザーAPAC（01876）も安い。

上海総合指数
　始値：3320.21ポイント
　前日比：-1.82ポイント
　騰落率：-0.05％

上海B株指数
　始値：297.32ポイント
　前日比：0.10ポイント
　騰落率：0.03％

深セン成分指数
　始値：11824.17ポイント
　前日比：-18.71ポイント
　騰落率：-0.16％

深センB株指数
　始値：1227.66ポイント
　前日比：0.48ポイント
　騰落率：0.04％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4103.64ポイント
　前日比：-5.37ポイント
　騰落率：-0.13％