週明け6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.19％安の3322.03ポイントだった。深セン成分指数は0.08％安の11842.88ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9509億700万元だった。

　上海総合指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。全国人民代表大会（全人代、国会に相当）が5日に開幕したが、具体的な政策措置を見極めようとする気分が漂い、これまで期待先行で買われていた銘柄に利益確定売りが出た。米財務省と商務省が対中投資の規制案を近く確定すると外電が報道したことを受け、米中対立の激化に対する懸念も重荷。もっとも、根強い政策期待が地合いを支え、下値は堅かった。

　セクター別では、保険、不動産サービスが全面安。教育、内装・建材、石炭、証券も下げた。半面、太陽光発電設備、貴金属、観光・ホテルが買われた。

　A株市場では、教育関連の中公教育科技（002607）が9％超安と急落。重機メーカーの三一重工（600031）、化学繊維メーカーの栄盛石化（002493）、ディスプレー広告大手の分衆伝媒信息技術（002027）の下げが目立ったほか、中国平安保険（601318）、招商銀行（600036）、平安銀行（000001）など金融株の一角が売られた。半面、半導体関連のTCL中環半導体（002129）、紫光国芯微電子（002049）、IT機器メーカーの曙光信息産業（603019）、漢方薬の華潤三九医薬（000999）、東阿阿膠（000423）、太陽電池メーカーの隆基緑能科技（601012）が買いを集めた。

　上海B株指数は0.11％安の297.22ポイント、深センB株指数は0.01％高の1227.18ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3322.03ポイント
　前日比：-6.36ポイント
　騰落率：-0.19％

上海B株指数
　引値：297.22ポイント
　前日比：-0.33ポイント
　騰落率：-0.11％

深セン成分指数
　引値：11842.88ポイント
　前日比：-9.04ポイント
　騰落率：-0.08％

深センB株指数
　引値：1227.18ポイント
　前日比：0.15ポイント
　騰落率：0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：4109.01ポイント
　前日比：-21.54ポイント
　騰落率：-0.52％

■午後0時までの記事一覧：

【香港】万科企業、2月の不動産販売額は3％増
【香港】中信銀行、A株増資申請　上海証取が受理
【香港】碧桂園、2月の不動産販売額は24％減
【香港】碧桂園服務、22年12月本決算は大幅減益の見通し　コア純利益は小幅増益
【香港】味千中国、22年12月本決算は赤字転落の見通し
【香港】統一企業中国、合肥市の工業用地が収容　補償金5.8億元
【香港】中国生物製薬、抗がん注射液の販売認可を取得
【香港】中国ガス、都市ガス事業子会社の権益買い増し
【香港】今週の期待材料・懸念材料
【香港】小米集団会長、政府によるヒト型ロボット開発推進を提案へ
【香港】小米集団、24年上期からEVを生産へ


【中国】江鈴汽車、2月の自動車販売台数は30％増
【中国】上海金橋出口加工区の22年12月本決算、速報値は2％減益
【中国】上海外高橋集団の22年12月本決算、速報値は32％増益
【中国】上海陸家嘴金融貿易区の22年12月本決算、速報値は75％減益
【中国】人民元の6日の基準値は1米ドル＝6.8951元、前日比で0.241％元高
【中国】越秀地産、4.5億HKドルの融資枠を取得
【中国】北汽藍谷新能源科技、2月の新車販売台数は2.1倍
【中国】上海物資貿易、上海市静安区の自動車販売店が収用へ
【中国】上海豫園旅游商城、第三者割当増資で最大80億元調達へ
【中国】23年GDP目標「5％前後」＝中国の政府活動報告