3日の香港市場は堅調か。中国ではあす4日に全国政治協商会議、5日には全国人民代表大会(全人代)が開幕する予定で、政策支援が期待されるセクターなどを中心に買いが入りそうだ。また、ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相が2日、インドで開催中の20カ国・地域(G20)外相会合の合間に会談したと伝わった。両氏が対談するのはロシアによるウクライナへの軍事侵攻後初めてで、市場ではウクライナ戦争の終結に向けて期待が高まっている。
2日のNY株式相場は上昇。強い経済指標を受けて米国債利回りが上昇したことで軟調にスタートしたものの、決算や見通しが好感されたセールスフォースが急伸しダウ平均を押し上げたほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁が3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを強く支持すると発言したことで、大幅利上げへの警戒感が和らいだことも米国株の支援となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やJDドットコム(
09618)、AIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)などが香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約130ポイント上回って寄り付くことになる。