2日のNY株式相場は上昇。強い経済指標を受けて米国債利回りが上昇したことで軟調にスタートしたものの、決算や見通しが好感されたセールスフォースが急伸しダウ平均を押し上げたほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁が3月の米連邦公開市場委員会（FOMC）で0.25％の利上げを強く支持すると発言したことで、大幅利上げへの警戒感が和らいだことも米国株の支援となった。

　ダウ平均は上昇してスタートすると、終盤に421米ドル高まで上昇幅を拡大し、341.73米ドル高（+1.05％）と2日続伸して終了。S&P500は朝方に0.59％安まで下落したが、終盤に1.00％高まで上昇し、0.76％高で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も0.93％安まで下落後、0.73％高で終了。ともに3日ぶりに反発した。

　S&P500の11セクターは、金融、一般消費財の2セクターが下落した一方、公益、IT、不動産、生活必需品、素材、資本財、コミュニケーションなど9セクターが上昇した。ダウ平均採用銘柄は、セールスフォースは11.50％高と急伸し、1銘柄でダウ平均を126ドル余り押し上げたほか、インテルが3.43％高、ボーイングが2.69％高となり、マイクロソフト、マクドナルド、プロクター・アンド・ギャンブルなども1％超上昇した。一方、JPモルガン・チェースが1.04％安となった。個別ではテスラが5.85％安となり、S&P500の下落率トップ。投資家説明会で期待された次世代EVについての発表がなかったことが失望された。

■ 3月3日（金）
【期末決算】江蘇聯環薬業（600513）
【期末決算】雲南恩捷新材料（002812）

　2日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて堅調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.22％安の89.75米ドルと反落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は4.57％高の150.23米ドルと続伸した。主な中国関連ネット・IT株の2日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：89.75米ドル（-0.22％）
　■百度（BIDU）：150.23米ドル（+4.57％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：37.87米ドル（+0.37％）
　■JDドットコム（JD）：47.07米ドル（+2.93％）
　■ウェイボー（WB）：19.39米ドル（+1.41％）
　■ネットイース（NTES）：85.59米ドル（+4.99％）
　■モモ（MOMO）：9.16米ドル（+1.66％）
　■レンレン（RENN）：1.80米ドル（+4.65％）
　■滴滴出行（DIDI）：4.08米ドル（0％）
　■捜狐（SOHU）：14.73米ドル（+0.34％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.38米ドル（-8.81％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：8.17米ドル（+2.00％）