16日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.84%高の20987.67ポイントだった。中国企業指数は1.02%高の7089.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で1229億HKドル。
ハンセン指数は前場に上げ幅を拡大。15日の米株式相場が上昇したことで投資家が運用リスクを取りやすくなり、幅広いセクターに買い直しが入った。中国の住宅ローン金利の目安となる期間5年超物の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)に引き下げ余地があるとの見方を『中国証券報』が伝え、中国本土の不動産市況が持ち直すとの期待も広がったもよう。ただ、10日移動平均(大引け時点で21235.77ポイント)付近では上値が重く、中国本土相場が下落したこともあって次第に買いの勢いが鈍化。結局、朝方に回復していた心理的節目の21000ポイントを下回って終えた。セクター別では、通信と情報技術、不動産・建設が買われた半面、医療・ヘルスケアと素材が売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株のAIAグループ(
01299)、大型ネット株のテンセント(
00700)とJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)が買われて相場を支えた。ハイテク株のレノボグループ(
00992)と舜宇光学科技(
02382)、不動産株の華潤万象生活(
01209)と中国海外発展(
00688)、龍湖集団(
00960)はそろって大幅に反発した。一方、医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と中国生物製薬(
01177)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)が続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.83%高の4367.10ポイントと3日ぶりに反発。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)と医薬品ネット通販の京東健康(
06618)が急反発した。半面、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、顔認証システムのセンスタイム(
00020)は大きく下げた。