15日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前日比1.43%安の20812.17ポイントだった。中国企業指数は1.30%安の7018.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で1123億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後に下げに転じ、幅広いセクターで売りが先行。中盤以降は下げ渋ったものの、終値は1月4日以来1カ月半ぶりの安値となった。1月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続の観測が強まった。『香港経済日報』によると、FRBが6月まであと3回利上げを実施し、金利が5.25−5.50%に達するとの見方が市場で広がった。中国人民銀行(中央銀行)が15日の公開市場操作(オペ)で中期貸出制度(MLF)の1年物金利を据え置いたことも、投資家心理を悪化させたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)、AIAグループ(
01299)が売られて相場の重荷となった。不動産株の碧桂園服務(
06098)、中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)は急落。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、電動工具の創科実業(
00669)も安い。半面、中国検索エンジン大手の百度(
09888)が大幅に続伸した。同社製の対話型AIの導入を多数の企業が表明したと伝わり、買いが膨らんだもよう。都市ガスの新奥能源(
02688)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.97%安の4288.75ポイントと続落。明源雲集団(
00909)と京東健康(
06618)、平安健康医療科技(
01833)の下げがきつい。一方、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)が大幅高。