15日の香港市場でハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下げに転じて心理的節目の21000ポイントを割りこんだ。1月の米消費者物価指数（CPI）の上昇率が市場予想を上回ったことで米連邦準備理事会（FRB）が利上げを続けるとの見方が強まった。香港ドル安に伴う資金の域外流出も警戒されている。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比1.17％安の20867.11ポイントで推移。個別では、保険株のAIAグループ（01299）が売られて相場の重荷となっている。スポーツ用品の安踏体育用品（02020）が急落。電動工具の創科実業（00669）、不動産開発の龍湖集団（00960）も安い。一方、中国検索エンジン大手の百度（09888）が買われている。

　NYMEX原油 中心限月
　　終値：79.06
　　前日比：-1.08
　　騰落率：-1.35％

　COMEX金 中心限月
　　終値：1865.40
　　前日比：1.90
　　騰落率：0.10％

　LME銅 3カ月物
　　終値：8976.82
　　前日比：38.97
　　騰落率：0.44％

　LMEアルミ 3カ月物
　　終値：2417.45
　　前日比：5.10
　　騰落率：0.21％

　15日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。小高く寄り付いた後、前日終値を挟んでもみ合う展開。中国経済の回復に対する期待が相場を支える半面、指数が約7カ月ぶり高値圏で推移しているだけに、利益確定売りが重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.09％安の3290.30ポイントで推移している。セクター別では、不動産、航空・空港運営、観光・ホテルが安い。半面、自動車、建材、太陽光発電設備が買われている。