14日の香港市場でハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。香港市場からの資金流出が警戒されているもよう。香港ドルがペッグ制の変動幅の下限である1米ドル＝7.85HKドルに接近したため、香港金融管理局（HKMA）は14日の米国取引時間に42億2300万HKドル規模の香港ドル買い・米ドル売りを実施した。香港ドル買い介入は昨年11月以来、約3カ月ぶり。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.13％安の21137.21ポイントで推移している。個別では、2022年12月本決算の業績見通しを発表した医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）が安い。JDドットコム（09618）、ネットイース（09999）、テンセント（00700）などネット関連株も軟調。半面、不動産管理サービスの華潤万象生活（01209）、宝飾品販売大手の周大福珠宝（01929）、中国銀行（03988/601988）香港子会社の中銀香港（02388）が堅調。

　14日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日のNY市場が上昇した流れを引き継いで小高く寄り付いたものの、米物価統計の発表を前に様子見ムードが広がり、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.06％高の3286.14ポイントで推移している。セクター別では、半導体や不動産開発、製紙などが買われる半面、観光・ホテルや教育、造船などが売られている。

上海総合指数
　始値：3288.97ポイント
　前日比：4.81ポイント
　騰落率：0.15％

上海B株指数
　始値：297.03ポイント
　前日比：0.16ポイント
　騰落率：0.05％

深セン成分指数
　始値：12142.83ポイント
　前日比：29.22ポイント
　騰落率：0.24％

深センB株指数
　始値：1241.50ポイント
　前日比：0.15ポイント
　騰落率：0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4151.25ポイント
　前日比：7.68ポイント
　騰落率：0.19％