10日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。前日の米市場で長期金利が上昇し、株式相場が下落したことで地合いが悪化したもよう。寄り付き直後に中国国家統計局が発表した1月の物価統計は、消費者物価指数（CPI）と生産者物価指数（PPI）がともに市場予想から下振れし、景気減速が改めて意識された。

　指数は日本時間午前10時50分現在、前日比0.11％安の3266.89ポイントで推移している。セクター別では、貴金属とバッテリー素材が全面安のほか、太陽光発電設備、非鉄金属が下落。一方、教育やゲーム、通信サービスが買われている。

　10日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日のNY市場が下落した流れを引き継いだ。前週末の強い米雇用統計を受け、米連邦準備理事会（FRB）が早期に利上げを停止するとの観測が後退しているほか、米長期金利の上昇を背景にハイテク株を売る動きが相場の重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.56％安の21502.96ポイントで推移している。個別では、2022年10−12月期決算を発表したSMIC（00981）が売られているほか、百度（09888）やJDドットコム（09618）の下落も目立つ。半面、海底撈国際（06862）や九龍倉置業地産（01997）が買われている。

上海総合指数
　始値：3266.44ポイント
　前日比：-3.94ポイント
　騰落率：-0.12％

上海B株指数
　始値：295.71ポイント
　前日比：-0.39ポイント
　騰落率：-0.13％

深セン成分指数
　始値：12031.72ポイント
　前日比：-16.55ポイント
　騰落率：-0.14％

深センB株指数
　始値：1229.39ポイント
　前日比：0.01ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4124.10ポイント
　前日比：-6.76ポイント
　騰落率：-0.16％