9日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.60%高の21624.36ポイントだった。中国企業指数は1.73%高の7313.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で1177億6000万HKドル。
朝方は前日の米株安が重荷となり、ハンセン指数が小幅ながらマイナス圏に沈む場面があったが、一巡後は堅調に推移。後場に上げ幅を広げ、結局この日の高値圏で引けた。中国の1月の金融統計が市場予想より強い内容になると伝わり、中国本土相場が反発したことで、香港の投資家も運用リスクを取りやすくなったもよう。ダウ平均先物の上昇も投資家心理を支えた。セクター別では情報技術と一般消費財が高かった半面、エネルギーが逆行安。
ハンセン指数構成銘柄ではハイテク株の上昇が目立った。スマートフォン関連の小米集団(
01810)と舜宇光学科技(
02382)、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、アリババ子会社の阿里健康(
00241)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)がそろって大幅に上昇した。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、保険株の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)も買われた。一方、中国検索大手の百度(
09888)が大幅に続落。前日買われたLink REIT(
00823)や農夫山泉(
09633)も下落した。
ハンセンテック指数は3.16%高の4571.71ポイントと大幅反発。構成30銘柄のうち百度を除く29銘柄が上昇した。データーセンターの万国数拠(
09698)、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(
00909)、スマートフォン部品の瑞声科技(
02018)が高い。