9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.34％高の21356.79ポイントだった。中国企業指数は0.31％高の7211.82ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で516億5000万HKドル。

　ハンセン指数は朝方に前日終値付近でもみあった後、上げ幅を広げた。8日のNY市場で主要3株価指数がそろって反落したものの、アジア時間きょうはダウ平均先物が堅調に推移。中国本土相場の上昇も投資家心理を支えたもよう。もっとも、米国で利上げの早期停止観測が後退したことが重荷となり、上値は伸び悩んだ。

　個別では、大型株のアリババ集団（09988）とAIAグループ（01299）が買われて相場の上昇を主導。スマートフォン関連の小米集団（01810）と舜宇光学科技（02382）、カジノ運営のサンズ・チャイナ（01928）と銀河娯楽（00027）が高い。半面、中国検索大手の百度（09888）が大幅に続落。前日買われたLink REIT（00823）やネットイース（09999）も下落した。

ハンセン指数
　引値：21356.79ポイント
　前日比：73.27ポイント
　騰落率：0.34％

中国企業指数
　引値：7211.82ポイント
　前日比：22.53ポイント
　騰落率：0.31％

レッドチップ指数
　引値：3957.32ポイント
　前日比：9.42ポイント
　騰落率：0.24％

　9日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.62％高の3252.02ポイントだった。深セン成分指数は0.86％高の11955.63ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5166億7000万元だった。

　上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に切り返し、上げ幅を拡大した。前日の下落の後とあって、値ごろ感の出た銘柄を買い戻す動きが優勢。中国経済の回復に対する根強い期待が買いを支えたもよう。もっとも、1月の物価統計の発表をあすに控えていることもあり、3260ポイントに近づく水準では上値が重かった。

　セクター別では、造船が全面高。半導体、酒造、通信設備・サービスも高い。半面、バッテリー素材、貴金属、不動産が売られた。

　上海B株指数は1％安の294.53ポイント、深センB株指数は0.36％高の1225.92ポイント。