8日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。中国経済の持ち直しに対する期待が買いを支えているもよう。国営『新華社』の報道によると、李克強首相は6日の座談会で、中国経済が年初から回復に転じているとの認識を示した上で、引き続き経済の安定化に向けた一連の政策を実行すると述べた。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.16％高の3253.42ポイントで推移している。セクター別では、半導体、バッテリー、保険、航空・空港運営が高い。半面、教育、ゲーム、インターネットサービスが売られている。

　8日の香港市場でハンセン指数は小安く寄り付いた直後、上げに転じた。米長期金利の上昇を受けたハイテク株売りが相場の重荷となる半面、7日のNY株式相場の上昇が好感されている。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長がインタビューで「ディスインフレーションのプロセスが始まった」と述べ、インフレの鈍化が始まっているとの認識を改めて表明した。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.23％高の21348.47ポイントで推移。ハイテク株のレノボグループ（00992）と舜宇光学科技（02382）、不動産株の龍湖集団（00960）と碧桂園服務（06098）が買われている。一方、ネット株の美団（03690）や百度（09888）、ネットイース（09999）、アリババ集団（09988）が安い。

上海総合指数
　始値：3251.50ポイント
　前日比：3.41ポイント
　騰落率：0.10％

上海B株指数
　始値：297.02ポイント
　前日比：0.17ポイント
　騰落率：0.06％

深セン成分指数
　始値：11939.86ポイント
　前日比：12.98ポイント
　騰落率：0.11％

深センB株指数
　始値：1222.95ポイント
　前日比：1.35ポイント
　騰落率：0.11％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4099.86ポイント
　前日比：5.63ポイント
　騰落率：0.14％