2日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長の会見を受けて米金融引き締めへの過度な懸念が後退する半面、上海総合指数は前日に終値で昨年8月17日以来、約5カ月半ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.11％安の3281.25ポイントで推移している。セクター別では、教育やバッテリー素材、証券が売られる半面、半導体やコンピューター設備、インターネットサービスなどが買われている。

　2日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。米金融引き締めへの過度な懸念が後退し、買いが先行している。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が会見でインフレがスローダウンしているとの認識などを示し、市場では「ハト派的」と受け止められ、「利上げ停止は近い」との見方が出ている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.62％高の22210.12ポイントで推移。個別では、大型ネット株の百度（09888）、美団（03690）、アリババ集団（09988）が続伸しているほか、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技（02382）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）が高い。半面、ガス会社の新奥能源（02688）、不動産管理の華潤万象生活（01209）、ガラスメーカーの信義ガラス（00868）がさえない。

上海総合指数
　始値：3291.78ポイント
　前日比：6.86ポイント
　騰落率：0.21％

上海B株指数
　始値：300.52ポイント
　前日比：0.91ポイント
　騰落率：0.3％

深セン成分指数
　始値：12187.55ポイント
　前日比：29.36ポイント
　騰落率：0.24％

深センB株指数
　始値：1219.98ポイント
　前日比：-0.08ポイント
　騰落率：-0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4207.41ポイント
　前日比：11.48ポイント
　騰落率：0.27％