休場明け30日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。春節（旧正月）連休中に米国など海外の主要株式相場が上昇した流れを引き継いだ。ただ、約5カ月ぶり高値圏にあるだけに利益確定売りも出ており、始値で回復した心理的節目の3300ポイントを割り込んで推移している。

　指数は日本時間午前10時46分現在、前営業日比0.79％高の3290.70ポイントで推移。セクター別では、自動車や電池、風力発電設備が買われる半面、空運、石炭、半導体が売られている。

　週明け30日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。今週は中国の製造業購買担当者景気指数（PMI）や米連邦公開市場委員会（FOMC）、米雇用統計など重要イベントが控えており、様子見ムードが相場の重しとなっているもよう。また、ハンセン指数は前週末に終値で約11カ月ぶり高値を付けており、利益確定の売りも広がっている。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前営業日比0.69％安の22532.22ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）やテンセント（00700）、美団（03690）などITや株が売られて指数を押し下げているほか、碧桂園服務（06098）や碧桂園（02007）、SMIC（00981）の下落も目立つ。半面、吉利汽車（00175）やBYD（01211）、信義光能（00968）などが買われている。

上海総合指数
　始値：3308.87ポイント
　前日比：44.06ポイント
　騰落率：1.35％

上海B株指数
　始値：302.22ポイント
　前日比：2.03ポイント
　騰落率：0.68％

深セン成分指数
　始値：12229.38ポイント
　前日比：248.76ポイント
　騰落率：2.08％

深センB株指数
　始値：1226.50ポイント
　前日比：4.72ポイント
　騰落率：0.39％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4267.62ポイント
　前日比：86.09ポイント
　騰落率：2.06％