香港証券取引所が19日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで93億9400万元の買い越しだった。うち上海市場の買越額は56億9100万元、深セン市場は37億300万元だった。

ハンセン指数
　引値：21650.98ポイント
　前日比：-27.02ポイント
　騰落率：-0.12％

中国企業指数
　引値：7312.76ポイント
　前日比：-27.97ポイント
　騰落率：-0.38％

レッドチップ指数
　引値：3991.98ポイント
　前日比：24.20ポイント
　騰落率：0.61％

　19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.49％高の3240.28ポイントだった。深セン成分指数は0.87％高の11913.26ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6869億6800万元だった。

　上海総合指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継いで序盤は安く推移したものの、中盤にプラス圏に浮上し、後場はプラス圏で推移した。ゼロコロナ政策の終了を受けた景気回復への期待や中国政府による景気支援策への期待が支えとなったほか、中国の劉鶴副首相と米国のイエレン財務長官がスイスで会談したことを受け、両国関係の改善に対する期待も広がった。ただ、今週末から始まる春節（旧正月）連休を前に持ち高を調整する動きも広がり、上値は重かった。指数は結局、昨年9月13日以来、約4カ月ぶり高値を付けてこの日の取引を終えた。セクター別では、証券がほぼ全面高となったほか、ソフトウエア開発やインターネットサービス、半導体も買われた。半面、教育や太陽光発電設備、小売りが売られた。

　A株市場では、科大訊飛（002230）や江蘇恒瑞医薬（600276）の上昇が目立ったほか、大型連休を前に万達電影（002739）も高かった。中国信息通信研究院が2025年にはデジタル経済の市場規模が60兆元を超えるとの予測を示したことを受け、中国軟件与技術服務（600536）や蘇州恒久光電科技（002808）など関連銘柄も大きく買われた。半面、仏山市海天調味食品（603288）や浙江世宝（002703）、牧原食品（002714）が安かった。

　上海B株指数は1.67％高の298.05ポイント、深センB株指数は0.57％高の1211.05ポイント。