■1月10日（火）

【中間決算】温州康寧医院（02120）
【権利落日】弘浩国際（08375）(特別配当）
【権利落日】耀才証券（01428）(特別配当）

　10日の香港市場は方向感に乏しい相場か。前日はハンセン指数が心理的節目の21000ポイントを回復し、終値が2022年7月8日以来ほぼ6カ月ぶりの高値となっただけに、利益確定売りが出やすい。半面、米長期金利の低下を手掛かりに、ハイテク・グロース株を中心に買いが入りそうだ。米連邦準備理事会（FRB）の金融引き締めが長期化するとの観測が後退するなか、9日のNY債券市場では米長期金利の指標となる10年物米国債利回りが前週末比0.03％低い3.53％で終えた。

　FRBによる金融引き締めの見通しを巡っては、米国時間10日に予定されるパウエルFRB議長の発言や12日に発表される米12月消費者物価指数（CPI）が市場で注目されている。結果を見極めたいとして積極的な売買を手控える気分が次第に広がる可能性がある。

　9日のNY株式相場はダウ平均が反落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は続伸。インフレのピークアウト期待が続き、グロース株が上昇した一方、ディフェンシブ株が下落した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は高安まちまち。中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）とアリババ集団（09988）、4大国有銀行の中国建設銀行（00939）が香港終値を下回った一方で、保険株のAIAグループ（01299）と中国平安保険（02318）が上回って引けた。

　香港証券取引所は9日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　　当日の売買代金：231億4082万HKドル
　　買い代金：113億8777万HKドル
　　売り代金：117億5305万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

1 テンセント（00700）
　　売買代金：1,851百万HKドル
　　買い代金：853百万HKドル
　　売り代金：998百万HKドル

2 美団（03690）
　　売買代金：1,498百万HKドル
　　買い代金：721百万HKドル
　　売り代金：776百万HKドル

3 鼎豊集団（06878）
　　売買代金：1,062百万HKドル
　　買い代金：574百万HKドル
　　売り代金：488百万HKドル

4 新東方在線科技（01797）
　　売買代金：790百万HKドル
　　買い代金：321百万HKドル
　　売り代金：469百万HKドル

5 薬明生物技術（02269）
　　売買代金：682百万HKドル
　　買い代金：405百万HKドル
　　売り代金：277百万HKドル

6 小米集団（01810）
　　売買代金：459百万HKドル
　　買い代金：109百万HKドル
　　売り代金：350百万HKドル

7 CNOOC（00883）
　　売買代金：429百万HKドル
　　買い代金：207百万HKドル
　　売り代金：222百万HKドル

8 香港証券取引所（00388）
　　売買代金：404百万HKドル
　　買い代金：323百万HKドル
　　売り代金：80百万HKドル

9 先声薬業集団（02096）
　　売買代金：386百万HKドル
　　買い代金：227百万HKドル
　　売り代金：158百万HKドル

10 スカイワース（00751）
　　売買代金：363百万HKドル
　　買い代金：211百万HKドル
　　売り代金：152百万HKドル