6日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。不動産株の上昇が相場をけん引している。中国人民銀行（中央銀行）が、住宅価格が下落した都市について住宅ローン金利下限の引き下げや撤廃を認めると発表し、買いを誘った。ただ、利益確定売りが上値を重くしている。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.18％高の21090.90ポイントで推移している。個別では、時価総額が大きいHSBC（00005）とアリババ集団（09988）が上昇。不動産デベロッパーの龍湖集団（00960）、華潤置地（01109）、中国海外発展（00688）、碧桂園（02007）がそろって大幅高となった。不動産管理の碧桂園服務（06098）と華潤万象生活（01209）も買われている。半面、製薬の翰森製薬（03692）やアジア保険会社のAIAグループ（01299）、生活情報アプリの美団（03690）が売られている。

　NYMEX原油 中心限月
　　終値：73.67
　　前日比：0.83
　　騰落率：1.14％

　COMEX金 中心限月
　　終値：1840.60
　　前日比：-18.40
　　騰落率：-0.99％

　LME銅 3カ月物
　　終値：8374.50
　　前日比：122.50
　　騰落率：1.48％

　LME銅 3カ月物
　　終値：2258.35
　　前日比：-8.15
　　騰落率：-0.36％

　6日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国人民銀行（中央銀行）と銀行保険監督管理委員会が5日、住宅ローン金利を新築住宅の販売価格に連動させて調整する制度を公表したことが好感される半面、指数は前日まで4営業日続伸し、昨年12月16日以来、約3週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.04％高の3156.54ポイントで推移している。セクター別では、太陽光発電設備が全面高となっているほか、不動産サービスや建材なども買われている。半面、小売りが全面安。観光・ホテルや酒造も売られている。