16日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継いだ。中国では国家統計局が15日発表した11月の主要経済指標が市場予想より弱い内容でとなったことで、景気悪化が意識されているほか、防疫措置の緩和に伴う新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感も根強く、相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.28％安の3159.74ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー素材、自動車、半導体などが売られる半面、教育、漢方薬、酒造などが買われている。

　16日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。15日のNY市場が米国の景気後退懸念から続落したことで、香港市場でも運用リスクを回避する売りが先行している。ただ、足元で割安感が強まった銘柄に買い直しも入り、一定の下支えとなっている。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.18％安の19334.37ポイントで推移。個別では、ネット株の百度（09888）やアリババ集団（09988）、美団（03690）、テンセント（00700）が売られて相場の重荷となっている。北米の売上高比率が高い電動工具メーカーの創科実業（00669）も安い。一方、不動産株の碧桂園（02007）と碧桂園服務（06098）、医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）が買われている。

上海総合指数
　始値：3156.13ポイント
　前日比：-12.52ポイント
　騰落率：-0.40％

上海B株指数
　始値：291.31ポイント
　前日比：1.17ポイント
　騰落率：0.4％

深セン成分指数
　始値：11289.52ポイント
　前日比：-68.59ポイント
　騰落率：-0.6％

深センB株指数
　始値：1161.68ポイント
　前日比：-1.54ポイント
　騰落率：-0.13％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3931.23ポイント
　前日比：-20.76ポイント
　騰落率：-0.53％