15日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。防疫措置の大幅な緩和を受けて経済活動の正常化への期待が買いを支えている。ただ、きょうは中国国家統計局が日本時間の午前11時に11月の鉱工業生産や小売売上高などを発表する予定で、結果を見極めようと様子見ムードも広がり、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.01％安の3176.16ポイントで推移している。セクター別では、貴金属や観光・ホテル、教育などが売られる半面、医薬品販売や包装材、繊維・アパレルなどが買われている。

　15日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。米連邦公開市場委員会（FOMC）で利上げの長期化が示されたことが重荷。2023年末の米政策金利予想は9月時点の4.6％台から5.1％台に引き上げられ、市場が想定する23年の政策金利の到達点（4.9%前後）を上回り、一部で期待された来年中の利下げ期待が後退した。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.77％安の19522.89ポイントで推移している。個別では、本土不動産株の龍湖集団（00960）、電動工具大手の創科実業（00669）が安い。百度（09888）、阿里健康（00241）、アリババ集団（09988）などネット関連株の一角が売られている。半面、オンラインゲーム大手のネットイース（09999）、火鍋チェーンの海底撈国際（06862）、家電大手の海爾智家（06690）、スポーツ用品メーカーの李寧（02331）、安踏体育用品（02020）が上昇している。

上海総合指数
　始値：3177.20ポイント
　前日比：0.67ポイント
　騰落率：0.02％

上海B株指数
　始値：289.70ポイント
　前日比：0.00ポイント
　騰落率：0％

深セン成分指数
　始値：11306.79ポイント
　前日比：-15.02ポイント
　騰落率：-0.13％

深センB株指数
　始値：1161.37ポイント
　前日比：-0.54ポイント
　騰落率：-0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3954.67ポイント
　前日比：-0.22ポイント
　騰落率：-0.01％