9日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比2.32%高の19900.87ポイントだった。中国企業指数は2.51%高の6834.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で1994億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高くスタート。序盤にいったん下げに転じたが、すぐに切り返して上げ幅を広げた。心理的節目の20000ポイントが上値抵抗線として意識され、終盤は伸び悩んだものの、終値ベースで8月31日以来およそ3カ月ぶりの高値を付けた。足元でPCR検査や強制隔離の義務付けを緩和する動きが相次いだことで、経済活動の活性化の思惑買いが幅広いセクターで優勢。中国の新型コロナウイルス対策の統括機関が現地時間午後3時(日本時間午後4時)に記者会見を開くと伝わり、防疫措置の追加緩和への期待が強まったもよう。8日の米株高も買い安心感につながった。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の龍湖集団(
00960)、碧桂園(
02007)、碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)がそろって急上昇。中国証券監督管理委員会(CSRC)の李超副主席の発言を手掛かりに、中国当局が不動産投資信託(REIT)を活用した資金調達を後押しするとの思惑買いが入った。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)も高い。半面、医薬品関連が売られ、阿里健康(
00241)、薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)が大幅安。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.33%高の4369.53ポイントと続伸。データセンターの万国数拠(
09698)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が大幅に反発した。一方、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)が安い。