6日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。前日は終値ベースで9月14日以来2カ月半ぶりの高値を更新しただけに、いったん利益を確定する売りが先行。寄り付き直後には前日回復していた心理的節目の3200ポイントを割り込む場面があった。ただ、中国当局が新型コロナウイルスの防疫措置を緩和していくとの期待は根強く、下値を売り込む動きは限定的。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.10％安の3208.52ポイントで推移している。セクター別では、貴金属と石炭、バッテリー素材、電機が全面安。ガスと石油も安い。半面、半導体や酒造、空運、観光などが買われている。

　6日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。米11月ISM非製造業総合指数（PMI）が前月分や市場予想を上回る強い結果となったことで、米連邦準備理事会（FRB）による利上げの長期化が改めて意識され、前日のNY市場が下落した流れを引き継いだ。また、ハンセン指数は前日に大幅反発し、約3カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比1.21％安の19282.91ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）やネットイース（09999）、JDドットコム（09618）などハイテク株が安いほか、周大福珠宝（01929）や龍湖集団（00960）の下落も目立つ。半面、 恒隆地産（00101）やホンコン・チャイナガス（00003）などが買われている。

上海総合指数
　始値：3200.28ポイント
　前日比：-11.53ポイント
　騰落率：-0.36％

上海B株指数
　始値：293.30ポイント
　前日比：-0.11ポイント
　騰落率：-0.04％

深セン成分指数
　始値：11278.48ポイント
　前日比：-44.87ポイント
　騰落率：-0.4％

深センB株指数
　始値：1164.13ポイント
　前日比：-1.34ポイント
　騰落率：-0.11％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3929.01ポイント
　前日比：-17.87ポイント
　騰落率：-0.45％