香港証券取引所は23日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　　当日の売買代金：418億2077万元
　　買い代金：221億6614万元
　　売り代金：196億5463万元

■当日の売買代金上位10銘柄

1 隆基緑能科技（601012）
　　売買代金：1,779百万元
　　買い代金：1,125百万元
　　売り代金：654百万元

2 貴州茅台酒（600519）
　　売買代金：1,260百万元
　　買い代金：737百万元
　　売り代金：524百万元

3 中国建築（601668）
　　売買代金：830百万元
　　買い代金：347百万元
　　売り代金：484百万元

4 招商銀行（600036）
　　売買代金：737百万元
　　買い代金：291百万元
　　売り代金：446百万元

5 無錫薬明康徳新薬開発（603259）
　　売買代金：558百万元
　　買い代金：301百万元
　　売り代金：257百万元

6 通威（600438）
　　売買代金：541百万元
　　買い代金：329百万元
　　売り代金：212百万元

7 中国平安保険（601318）
　　売買代金：490百万元
　　買い代金：260百万元
　　売り代金：230百万元

8 中国聯合網絡通信（600050）
　　売買代金：440百万元
　　買い代金：135百万元
　　売り代金：306百万元

9 中国電力建設（601669）
　　売買代金：401百万元
　　買い代金：170百万元
　　売り代金：231百万元

10 中国中鉄（601390）
　　売買代金：397百万元
　　買い代金：157百万元
　　売り代金：240百万元

　24日の香港市場は買いが先行するか。米利上げの減速期待や米長期金利の低下が好感されそうだ。11月米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨では、メンバーの大半が利上げ幅の縮小が間もなく適切になるとされたことで、12月や2023年のFOMCでの大幅利上げ見通しが後退した。米10年債利回りは前日の3.75％台から3.69％台に低下。米金利の低下を受けて香港市場でも高PERのハイテク株やグロース株が買われやすくなるだろう。また、主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数は前日比1.1％低下し、香港など新興国市場からの資金流出懸念も後退しそうだ。

　もっとも、買い一巡後は上値の重い値動きか。24日のNY株式相場は感謝祭の祝日で休場、週末25日は午後1時までの短縮取引となるため、見送り気分が次第に濃厚になる可能性がある。中国本土で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、行動制限など防疫措置の強化で景気が冷え込むことへの懸念も根強い。

　23日のNY市場でダウ平均は96米ドル高と続伸し、4月21日以来の高値で終えた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。

　本日から取引停止になる銘柄と取引再開になる銘柄は次の通り。
　※ストックコネクト採用のA株とB株が対象

★以下の銘柄は本日から取引再開
◇海越能源集団（600387）

★以下の銘柄は本日から取引停止
該当なし