18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.29%安の17992.54ポイントだった。中国企業指数は0.25%安の6125.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で1395億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの、後場に下げへ転じる展開。終値は4日ぶりに心理的節目の18000ポイントを割り込んだ。序盤は前日急落したネット株が買い直されて相場を支えたが、次第に米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化を警戒する売りに押された。米セントルイス連銀のブラード総裁が17日の講演で、一段の利上げが必要との見方を示した。中国本土で新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が増え続け、中国本土相場が下落したことも地合いを悪化させたもよう。不動産・建設、公共事業、コングロマリットを中心に幅広いセクターが下げるなか、情報技術が逆行高を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の下落が目立ち、碧桂園(
02007)、碧桂園服務(
06098)、中国海外発展(
00688)、恒基兆業地産(
00012)が大きく売られた。保険大手の中国平安保険(
02318)が下げ、相場の重荷だった。海運の東方海外(
00316)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)も大幅安。半面、ネット株の美団(
03690)、阿里健康(
00241)、ネットイース(
09999)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)がそろって大幅に上昇した。ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、製薬の石薬集団(
01093)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.57%高の3742.70ポイント。ネット株主導で3日ぶりに反発した。電気自動車メーカーは理想汽車(
02015)が上昇した半面、小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)が下落。顔認証システムのセンスタイム(
00020)が安い。