9日の香港市場でハンセン指数は荒い値動き。小安く寄り付いた直後に上げに転じたものの、再びマイナス圏に沈んだ。8日のNY市場でダウ平均など主要3指数がそろって3日続伸して運用リスクを取りやすくなった半面、中国本土で新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者が増えていることで、防疫措置が景気回復の足かせになるとの懸念が広がった。中国国家統計局が寄り付き後に発表した10月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比2.1％上昇と市場予想の2.4％上昇から下振れした。

　指数は日本時間午前11時0分現在、前日比0.24％安の16517.53ポイントで推移している。個別では、大型ネット株の美団（03690）とテンセント（00700）、アリババ集団（09988）が売られて相場の重荷となっている。医薬品関連の薬明生物技術（02269）と翰森製薬（03692）、電気自動車メーカーのBYD（01211）も安い。一方、不動産株の碧桂園（02007）、龍湖集団（00960）が急上昇している。

　9日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。ほぼ横ばいで寄り付いた後、前日終値付近でもみ合う展開。寄り付きと同時に発表された10月の中国消費者物価指数（CPI）は前年同月比2.1％上昇、生産者物価指数（PPI）は1.3％下落となり、市場予想はそれぞれ2.4％上昇、1.5％下落だった。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.06％高の3066.28ポイントで推移している。セクター別では、貴金属、不動産サービス、不動産開発が高い。半面、ソフトウエア開発、インターネットサービス、風力発電設備などが売られている。

上海総合指数
　始値：3064.46ポイント
　前日比：-0.03ポイント
　騰落率：0.00％

上海B株指数
　始値：290.10ポイント
　前日比：-0.05ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：11149.37ポイント
　前日比：6.44ポイント
　騰落率：0.06％

深センB株指数
　始値：1114.50ポイント
　前日比：-0.22ポイント
　騰落率：-0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3750.78ポイント
　前日比：1.45ポイント
　騰落率：0.04％