週明け7日の香港市場でハンセン指数は安く寄り付いたものの、上げに転じた。エバンス米シカゴ連銀総裁が将来の利上げ停止に言及したことで、米連邦準備理事会（FRB）の金融引き締めに対する警戒感が和らいだもよう。前週末の米株高に加え、米ドル安が進んだことを材料に上げ幅を広げている。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前営業日比2.31％高の16534.37ポイントで推移。個別では、不動産株の碧桂園（02007）と碧桂園服務（06098）、自動車株の吉利汽車（00175）が大幅に続伸。英金融大手のHSBC（00005）、ネット株の百度（09888）、JDドットコム（09618）も買われている。半面、製薬の中国生物製薬（01177）と石薬集団（01093）が売られている。

　週明け7日の中国本土株式市場で上海総合指数は安く寄り付いた後、ほどなくしてプラス圏に浮上。前週末に2％超上昇し、終値で2週間ぶり高値を更新した後とあって、利益確定売りが重荷となる半面、当局による景気テコ入れ策に対する期待が相場を支えている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.08％高の3073.306ポイントで推移。セクター別では、貴金属、バッテリー素材が全面高。採掘、非鉄金属も買われている。半面、航空・空港運営、観光・ホテルが全面安。中国の衛生当局が5日の記者会見で「ゼロコロナ」政策の堅持を改めて強調したことを受け、規制緩和への期待が後退した。

上海総合指数
　始値：3062.86ポイント
　前日比：-7.94ポイント
　騰落率：-0.26％

上海B株指数
　始値：290.34ポイント
　前日比：-0.06ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：11184.16ポイント
　前日比：-3.27ポイント
　騰落率：-0.03％

深センB株指数
　始値：1105.33ポイント
　前日比：3.15ポイント
　騰落率：0.29％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3754.52ポイント
　前日比：-12.65ポイント
　騰落率：-0.34％