3日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反落。終値は前日比3.08%安の15339.49ポイントだった。中国企業指数は3.45%安の5170.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で986億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始軟調に推移した。15300ポイント付近で下値が堅かったが、おおむね下落率2−3%の水準でもみ合った。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長のタカ派的発言を嫌気する売りが優勢。米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通りに0.75%の利上げが決定され、声明文では将来の政策変更の可能性が示唆されたものの、パウエルFRB議長が会見で、「インフレは依然高すぎる」、「利上げ停止を議論するのは時期尚早」、「利上げの最終地点は従来の予想より高くなる」などと発言したことで、米利上げの長期化による景気悪化への懸念が高まった。
ハンセン指数構成銘柄では、製薬株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、中国不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)、スポーツ用品の李寧(
02331)、安踏体育用品(
02020)が大幅に反落。大型ネット株のネットイース(
09999)、アリババ集団(
09988)、百度(
09888)、JDドットコム(
09618)も下げがきつい。半面、香港不動産株の恒隆地産(
00101)、テンセント(
00700)と共同でコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)やエッジコンピューティングを手掛ける新会社を設立する計画を明らかにした通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)などが逆行高を演じた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.84%安の3035.39ポイントと4日ぶりに大幅反落。蔚来集団(
09866)、ネットイース、万国数拠(
09698)が下落率上位を占めた。上昇は明源雲集団(
00909)、理想汽車(
02015)、平安健康医療科技(
01833)の3銘柄のみだった。