2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.15%高の3003.37ポイントだった。深セン成分指数は1.33%高の10877.51ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆521億3800万元だった。
上海総合指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継いで安く始まったものの、ほどなくプラス圏に浮上すると、徐々に上げ幅を拡大し、心理的節目の3000ポイントを回復した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後に開く会見を前に様子見ムードが強まり、終盤に上げ幅をやや縮小したが、終値は10月21日以来の高値水準。セクター別では、自動車とゲームが全面高となったほか、太陽光発電設備やバイオなどを中心に幅広いセクターで買いが優勢だった。半面、保険や銀行が売られた。
A株市場では、工業情報化部と公安部が共同でインテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)の道路走行に向けた草案を発表したことを受け、完成車メーカーの広州汽車集団(
601238)や重慶長安汽車(
000625)、部品メーカーの浙江世宝(
002703)が大幅高。上海で吸入型新型コロナウイルスワクチンの接種が開始されたのに続き、江蘇省の13都市でアレンジ作業を進めていると明らかにした康希諾生物(688185)も大幅高。半面、中国人寿保険(
601628)や中国建設銀行(
601939)が売られた。
上海B株指数は1.07%高の285.72ポイント、深センB株指数は0.95%高の1081.23ポイント。