28日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反落。終値は前日比3.66%安の14863.06ポイントだった。中国企業指数は4.08%安の5028.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で1246億1000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に小安く推移した後、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大。終値は心理的節目の15000ポイントを割り込み、2009年4月28日以来13年6カ月ぶりの安値となった。27日のNY市場でダウ平均が上昇したものの、主力ハイテク株が売られた流れが香港市場にも波及した。アジア時間28日には米ダウ平均先物が下落。不動産企業の債務問題が改めて意識されるなか、中国本土相場の下落も投資家心理を冷やし、ほぼ全面安の展開となった。
ハンセン指数を構成する73銘柄のうち69銘柄が下落した。民営不動産企業の下落が目立ち、社債が上海市場で急落した龍湖集団(
00960)が11.23%安。碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)も大幅に続落。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)と電気自動車メーカーのBYD(
01211)の下げもきつい。大型ネット株のテンセント(
00700)、美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)はそろって売られた。前日比で上昇したのは香港公益株の電能実業(
00006)と中電控股(
00002)、不動産投資信託のLink REIT(
00823)の3銘柄だった。
ハンセンテック指数は5.56%安の2822.92ポイントと4営業日ぶりに反落。構成30銘柄が全て下落した。電気自動車の小鵬汽車(
09868)、理想汽車(
02015)、蔚来集団(
09866)がそろって10%超下落。データーセンターの万国数拠(
09698)や、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)と快手科技(
01024)も急落した。