28日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。為替相場で人民元レートが再び人民元安・米ドル高に振れ、中国本土からの資金流出懸念が重荷となっている。中国の新指導部による経済政策への不安感も根強い。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.65％高の2963.59ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー金属、化学肥料、鉄鋼、ガスが安い。半面、観光・ホテル、ソフトウエア開発が買われている。

　28日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。27日のNY市場で主力ハイテク株が売られた流れが香港市場にも波及した。ただ、ハンセン指数は約13年6カ月ぶりの安値圏にあるだけに、割安感に注目した買い直しが下値を支えている。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.40％安の15366.23ポイントで推移。個別では、大型ネット株のテンセント（00700）、美団（03690）、JDドットコム（09618）、アリババ集団（09988）がそろって売られている。乳業大手の中国蒙牛乳業（02319）が急落。一方、医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）が反発している。前日大引け後に2022年7−9月期決算を発表したペトロチャイナ（00857）も高い。

上海総合指数
　始値：2967.02ポイント
　前日比：-15.88ポイント
　騰落率：-0.53％

上海B株指数
　始値：288.88ポイント
　前日比：0.16ポイント
　騰落率：0.06％

深セン成分指数
　始値：10659.70ポイント
　前日比：-90.44ポイント
　騰落率：-0.84％

深センB株指数
　始値：1100.01ポイント
　前日比：-0.70ポイント
　騰落率：-0.06％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3605.16ポイント
　前日比：-25.98ポイント
　騰落率：-0.72％