27日の香港市場でハンセン指数は大幅に続伸して始まった。米国の景気減速を受けて米連邦準備理事会（FRB）が利上げペースを緩めるとの期待が買いを誘った。米長期金利の低下を受けてハイテク株やグロース株が買われ、指数を押し上げている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比2.62％高の15718.33ポイントで推移。個別では、大型ネット株のアリババ集団（09988）、JDドットコム（09618）、美団（03690）が大幅高。PC世界大手のレノボグループ（00992）、ガラスメーカーの信義ガラス（00868）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）や、2022年7−9月期決算を発表したバドワイザーAPAC（01876）も高い。半面、製薬会社の石薬集団（01093）、翰森製薬（03692）が下げている。

　27日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。心理的節目の3000ポイントに乗せて寄り付いた後、プラス圏で推移している。ここ最近の下落を受けて値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がっているほか、2022年1−9月期決算などを材料に個別物色の動きも活発となっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.13％高の3003.50ポイントで推移している。セクター別では、太陽光発電設備が全面高となっているほか、教育、電機なども買われている。半面、前日買われた医療サービスや医療器械、漢方薬などに利益確定の売りが出ている。

上海総合指数
　始値：3005.04ポイント
　前日比：5.54ポイント
　騰落率：0.18％

上海B株指数
　始値：286.48ポイント
　前日比：0.06ポイント
　騰落率：0.02％

深セン成分指数
　始値：10843.34ポイント
　前日比：25.01ポイント
　騰落率：0.23％

深センB株指数
　始値：1102.67ポイント
　前日比：-0.06ポイント
　騰落率：-0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3667.66ポイント
　前日比：10.76ポイント
　騰落率：0.29％