26日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比1.00%高の15317.67ポイントだった。中国企業指数は0.72%高の5217.54ポイント。メインボードの売買代金は概算で1307億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いた直後にプラス圏へ浮上し、序盤に上げ幅を拡大。前場の上昇率は2%を超えた。25日の米長期金利の低下と米株式相場の上昇を受けた買いが入って相場を押し上げた。前日は終値ベースで約13年6カ月ぶりの安値を更新していただけに買い戻しが入りやすかった上、中国本土市場の上昇が投資家心理を支えたもよう。もっとも、中国の新指導部による経済政策への不安感は根強く、指数は後場に入って上げ幅を縮小した。セクター別では医療・ヘルスケアと一般消費財、公共事業が高かった半面、エネルギーとコングロマリットが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とテンセント(
00700)が続伸して相場の上昇を主導した。医薬関連の阿里健康(
00241)と薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)、翰森製薬(
03692)がそろって大幅高。取引所運営の香港証券取引所(
00388)、公益事業の長江インフラ(
01038)は急反発した。一方、不動産株の恒隆地産(
00101)と龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)が安い。前日大引け後に2022年7−9月期決算を発表した万洲国際(
00288)、ビール大手の華潤ビール(
00291)も大幅に下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.48%高の2956.41ポイントと続伸。企業向けクラウドサービスのキングソフト(
03888)、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(
00909)、電気自動車の蔚来集団(
09866)が10%超上昇した。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が続落した。