26日の香港市場でハンセン指数は安く寄り付いた直後、上げに転じた。朝方は前日に大幅高となった銘柄が売られたものの、25日の米株式相場の上昇を受けた買いが入って相場を押し上げた。ハンセン指数はほぼ13年6カ月ぶりの安値圏にあるだけに、買い戻しが入りやすい。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.87％高の15297.83ポイントで推移している。個別では、大型ネット株の美団（03690）とテンセント（00700）が続伸して相場を支えている。医薬品ネット通販の阿里健康（00241）、不動産株の碧桂園（02007）と碧桂園服務（06098）も高い。一方、前日大引け後に2022年7−9月期決算を発表した万洲国際（00288）が急落。前日高かったアリババ集団（09988）も売られている。

　26日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。米連邦準備理事会（FRB）が12月以降に利上げペースを緩めるとの見方から前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。また、上海総合指数は心理的節目の3000ポイントを下回る水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.25％高の2983.58ポイントで推移している。セクター別では、教育や漢方薬、製紙・印刷などがほぼ全面高となっている半面、風力発電設備や電子化学品、バッテリー素材などが売られている。

上海総合指数
　始値：2977.56ポイント
　前日比：1.28ポイント
　騰落率：0.04％

上海B株指数
　始値：284.83ポイント
　前日比：0.89ポイント
　騰落率：0.31％

深セン成分指数
　始値：10664.43ポイント
　前日比：24.61ポイント
　騰落率：0.23％

深センB株指数
　始値：1099.09ポイント
　前日比：-0.20ポイント
　騰落率：-0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3633.31ポイント
　前日比：5.86ポイント
　騰落率：0.16％