25日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら5営業日続落。終値は前日比0.10%安の15165.59ポイントだった。中国企業指数は1.29%高の5180.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で1434億4000万HKドル。
ハンセン指数は強弱材料が入り混じるなか、方向感を欠いた。前場は前日比の上昇率と下落率がともに1%を超える荒い値動き。24日の米国株式相場が上昇した流れを引き継いだ一方で、中国の新指導部の経済政策に対する不安や人民元安の進行が相場の重荷となり、心理手節目の15000ポイントを割り込む場面があった。後場は前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合い。結局は小安く終え、2009年4月29日以来およそ13年6カ月ぶりの安値を連日で更新した。セクター別では金融と不動産・建設が下げた半面、情報技術と工業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前引け後に2022年7−9月期決算を発表した英金融大手のHSBC(
00005)が後場に急落し、1銘柄で指数を70ポイント押し下げた。HSBC子会社のハンセン銀行(
00011)や香港の中銀香港(
02388)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)も売られた。不動産株の中国海外発展(
00688)、新鴻基地産(
00016)、九龍倉置業地産(
01997)はそろって大幅に続落。一方、ハイテク株のJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、小米集団(
01810)、レノボグループ(
00992)、SMIC(
00981)、美団(
03690)がそろって反発した。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.96%高の2884.79ポイントと5営業日ぶりに反発。前日安かった京東健康(
06618)とBYDエレクトロニック(
00285)が大きく買い戻された。一方、電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)と理想汽車(
02015)が続落した。