25日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落スタート。中国新指導部の経済や対外政策を巡る先行き不透明感がくすぶる中、為替市場で人民元安が止まらず、中国本土からの資金流出への懸念が地合いを冷やしているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.68％安の2957.44ポイントで推移している。セクター別では、貴金属、バッテリー素材、化学肥料が全面安。半面、観光・ホテルの一角が堅調。

　25日の香港市場で、ハンセン指数は反発して寄り付いた直後に下げに転じた。人民元安を背景に中国本土の株式相場が下落したことで、香港市場でも運用リスクを回避する売りが先行し、一時は心理的節目の15000ポイントを割り込んだ。23日に発足した中国新指導部の景気下支え策や対外政策に対する懸念もくすぶる。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.62％安の15086.83ポイントで推移している。個別では、ネット株の美団（03690）やテンセント（00700）、百度（09888）が大幅に続落。カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）、自動車株の吉利汽車（00175）も安い。一方、きょう2022年7−9月期決算を発表するHSBC（00005）が買われている。

上海総合指数
　始値：2969.16ポイント
　前日比：-8.40ポイント
　騰落率：-0.28％

上海B株指数
　始値：282.70ポイント
　前日比：-0.52ポイント
　騰落率：-0.18％

深セン成分指数
　始値：10644.67ポイント
　前日比：-49.94ポイント
　騰落率：-0.47％

深センB株指数
　始値：1100.96ポイント
　前日比：-1.20ポイント
　騰落率：-0.11％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3621.94ポイント
　前日比：-11.43ポイント
　騰落率：-0.31％